【89式小銃/ガスブロ】NPASで初速調整【分解/カスタム】
先だって初速不足のマルイ・ガスブロ89式に、人並みの初速を与えるべく、
・ライラクス製のタイトバレル
・ORGA AIRSOFTのハイプレッシャーSPRという、若干強めのバルブスプリング
を組み込むカスタムを施しました。

その甲斐もあって、そこそこいい感じの初速にはなりましたが、真夏の気温の上昇に向けて、調整の幅を持たせるために、今回は、台湾のRA-TECH(ラーテック)と言うメーカーのNPAS(エヌパス)と言うカスタムパーツを入れてみることにしました。
NPASとは、ガスブロライフルのユーザーにはお馴染みのパーツだと思いますが、ざっくり言うと、初速側のガス圧をリコイル側に逃がして、初速を下げる方向に調整できる、カスタム用の可変ピストンバルブという触れ込みのパーツです。
まずは取り付け前の初速測定をします。


室温30℃、マガジン表面温度は約31℃(あれ、マガジンの方が温度が高い?)、ノンホップ、マルイバイオ0.25gで測定。
82m/sec前後。
素敵な数値ですが、今後の気温の上昇(この記事の内容は7月に実施したものです)と適正ホップによる数値の伸び代を考えると、もう少し低くてもいいかもですね。
ちなみにいきなりピストンの状態まで写真が跳んでいますが、ここまでの分解については、
【89式小銃/ガスブロ】 タイトバレルで初速アップ?【分解/カスタム】
【89式小銃/ガスブロ】 ORGA ハイプレッシャーSPRで初速アップ【分解/カスタム】
を参照願います。
まずはNPASの紹介。

純正のピストンバルブを、NPASに交換します。

RA-TECHのパッケージ。
「Marui M4 GBB」と記載され、MWS用みたいに書かれていますが、型番「Marui-060」は89式にも適合しています。

グレーが純正、黒がNPASになります。
組み込み手順は純正のピストンバルブと入れ替えるだけ。

NPAS内部のスクリューの調整は、前側から付属の専用レンチを突っ込んで回していきます。

時計回り(右回り)に回すと、バルブのお尻側にネジの頭がはみ出していき、ガスを初速側からリコイル側に振ってくれます。
つまり、初速を落としてくれます。

逆に反時計回り(左回り)に回すと、ネジの頭が引っ込んで、ガスをリコイル側から初速側へ振ってくれます。
つまり、減速した初速が上がり(もとに戻り)ます。
ちなみに、NPAS単体でスクリューを回すときはNPAS自体を手で持って、レンチを回すと調整できますが、ピストンに組んでしまったあとは、レンチをローディングノズルから差し込んで回します。
ただその状態では、NPAS自体が共回りしてしまい調整できません。

そこでガスルートからNPASの開口部に、極細の棒状のものを突っ込んで、NPAS本体の回転を止めたうえでレンチを回してやると、調整できるようになります(↑の写真のドライバーでは太すぎます、参考まで)。
ではNPASを組み込み後の効果チェックをしていきます。
まず、いちばん締め込んだ状態、つまり通常のピストンバルブと同じ形状にして組み込んでいます。
そして計測。
あれ?
なんで?

ちょっとお見せできない高めの数値が出てしまいました。
何発か計測してみても同じような数値。
ひょっとして、NPASの組込み自体で、初速が上がってしまってませんか?
しかもそこそこの振り幅で。
とりあえずNPASのスクリューを減速方向に回して、可能な限りMAXでリコイル側に圧を逃してみて、計測。
…ダメです。
下がるには下がりますが、下がり幅が全然足りません。
これは根本的に、通常の設定初速をそこそこ下げないとあかんっぽいです。
ということで、先日せっかく交換したハイプレッシャースプリング(長)+上げ底リングを、純正スプリング+上げ底リングに戻して、再計測。

何とかNPASへの換装前よりちょっと低めの数値に戻りました。
でもこの状態から適正ホップにして、さらに気温が30℃台後半くらいになってしまったら、またお見せできない数値に跳ね上がってしまうおそれもあります。
とりあえず翌日のゲームはこれで行くとして、真夏の気温になれば、上げ底リングも取っ払ってしまわないといけない状況になりかねませんね。
NPASのみでこれだけ初速が上がってしまうとは思っても見ませんでした。

考えてみれば、バルブの開口部自体がこれだけの大きさの差があるのですから、素人目に見てもガスの流量は増えるような気がします。
※純正バルブは上記の開口部が必ずふたつガスルートに向くような形状になっていますが、NPASはひとつの開口部自体が大きくバルブ内径も圧倒的に広い反面、内部にスクリューが通っているなど、単純にひとつの開口部の大きさ比較だけではガスの流量差は判断できません、あくまで自分の主観ですのであしからず。
ORGAさんのブログなどでもあるように、NPASは初速を下げるアイテムだと言われています。
ですが組み込むにあたって、バルブとしての性能は(少なくとも自分のマルイ89式に関しては)初速が上がるものと言えそうです(外気温にもよるのかもですが…)。
そこに、微調整程度に初速を下げる機能が付加されているもの、と自分は認識しました。
上げて落とす(笑)
結論を言えば、NPASの組み込みをお考えの方は、バルブ周りはノーマルに戻してから、NPAS単体での組み込みを試してみることをお勧めします。
恐らくは組み込み自体による初速アップ幅が、NPASの持つ初速の減速幅を大きく上回るので、夏場は特に余計な調整をする手間が省けます。
今後ひと夏、NPASを運用してみて、また数値的なことを含め、具体的なことが分かれば報告します。
・ライラクス製のタイトバレル
・ORGA AIRSOFTのハイプレッシャーSPRという、若干強めのバルブスプリング
を組み込むカスタムを施しました。
その甲斐もあって、そこそこいい感じの初速にはなりましたが、真夏の気温の上昇に向けて、調整の幅を持たせるために、今回は、台湾のRA-TECH(ラーテック)と言うメーカーのNPAS(エヌパス)と言うカスタムパーツを入れてみることにしました。
NPASとは、ガスブロライフルのユーザーにはお馴染みのパーツだと思いますが、ざっくり言うと、初速側のガス圧をリコイル側に逃がして、初速を下げる方向に調整できる、カスタム用の可変ピストンバルブという触れ込みのパーツです。
まずは取り付け前の初速測定をします。
室温30℃、マガジン表面温度は約31℃(あれ、マガジンの方が温度が高い?)、ノンホップ、マルイバイオ0.25gで測定。
82m/sec前後。
素敵な数値ですが、今後の気温の上昇(この記事の内容は7月に実施したものです)と適正ホップによる数値の伸び代を考えると、もう少し低くてもいいかもですね。
ちなみにいきなりピストンの状態まで写真が跳んでいますが、ここまでの分解については、
【89式小銃/ガスブロ】 タイトバレルで初速アップ?【分解/カスタム】
【89式小銃/ガスブロ】 ORGA ハイプレッシャーSPRで初速アップ【分解/カスタム】
を参照願います。
まずはNPASの紹介。
純正のピストンバルブを、NPASに交換します。
RA-TECHのパッケージ。
「Marui M4 GBB」と記載され、MWS用みたいに書かれていますが、型番「Marui-060」は89式にも適合しています。
グレーが純正、黒がNPASになります。
組み込み手順は純正のピストンバルブと入れ替えるだけ。
NPAS内部のスクリューの調整は、前側から付属の専用レンチを突っ込んで回していきます。

時計回り(右回り)に回すと、バルブのお尻側にネジの頭がはみ出していき、ガスを初速側からリコイル側に振ってくれます。
つまり、初速を落としてくれます。

逆に反時計回り(左回り)に回すと、ネジの頭が引っ込んで、ガスをリコイル側から初速側へ振ってくれます。
つまり、減速した初速が上がり(もとに戻り)ます。
ちなみに、NPAS単体でスクリューを回すときはNPAS自体を手で持って、レンチを回すと調整できますが、ピストンに組んでしまったあとは、レンチをローディングノズルから差し込んで回します。
ただその状態では、NPAS自体が共回りしてしまい調整できません。
そこでガスルートからNPASの開口部に、極細の棒状のものを突っ込んで、NPAS本体の回転を止めたうえでレンチを回してやると、調整できるようになります(↑の写真のドライバーでは太すぎます、参考まで)。
ではNPASを組み込み後の効果チェックをしていきます。
まず、いちばん締め込んだ状態、つまり通常のピストンバルブと同じ形状にして組み込んでいます。
そして計測。
あれ?
なんで?

ちょっとお見せできない高めの数値が出てしまいました。
何発か計測してみても同じような数値。
ひょっとして、NPASの組込み自体で、初速が上がってしまってませんか?
しかもそこそこの振り幅で。
とりあえずNPASのスクリューを減速方向に回して、可能な限りMAXでリコイル側に圧を逃してみて、計測。
…ダメです。
下がるには下がりますが、下がり幅が全然足りません。
これは根本的に、通常の設定初速をそこそこ下げないとあかんっぽいです。
ということで、先日せっかく交換したハイプレッシャースプリング(長)+上げ底リングを、純正スプリング+上げ底リングに戻して、再計測。
何とかNPASへの換装前よりちょっと低めの数値に戻りました。
でもこの状態から適正ホップにして、さらに気温が30℃台後半くらいになってしまったら、またお見せできない数値に跳ね上がってしまうおそれもあります。
とりあえず翌日のゲームはこれで行くとして、真夏の気温になれば、上げ底リングも取っ払ってしまわないといけない状況になりかねませんね。
NPASのみでこれだけ初速が上がってしまうとは思っても見ませんでした。

考えてみれば、バルブの開口部自体がこれだけの大きさの差があるのですから、素人目に見てもガスの流量は増えるような気がします。
※純正バルブは上記の開口部が必ずふたつガスルートに向くような形状になっていますが、NPASはひとつの開口部自体が大きくバルブ内径も圧倒的に広い反面、内部にスクリューが通っているなど、単純にひとつの開口部の大きさ比較だけではガスの流量差は判断できません、あくまで自分の主観ですのであしからず。
ORGAさんのブログなどでもあるように、NPASは初速を下げるアイテムだと言われています。
ですが組み込むにあたって、バルブとしての性能は(少なくとも自分のマルイ89式に関しては)初速が上がるものと言えそうです(外気温にもよるのかもですが…)。
そこに、微調整程度に初速を下げる機能が付加されているもの、と自分は認識しました。
上げて落とす(笑)
結論を言えば、NPASの組み込みをお考えの方は、バルブ周りはノーマルに戻してから、NPAS単体での組み込みを試してみることをお勧めします。
恐らくは組み込み自体による初速アップ幅が、NPASの持つ初速の減速幅を大きく上回るので、夏場は特に余計な調整をする手間が省けます。
今後ひと夏、NPASを運用してみて、また数値的なことを含め、具体的なことが分かれば報告します。
NPASを入れようか考えていますが、調整の手順が逆じゃないかと思うんですが…。