【G3】A4のパーツを使ってSASを作りたい④:外装組立編【分解/組立】
前回からだいぶと期間が開いてしまいました。
他でやっている軽四ワゴンのメンテ記事が思いのほか忙しくてこちらまで手が回りませんでした。
前回はG3A4のパーツを使ってG3SASを作っていく過程で、メカボックスをオーバーホールがてら分解し、再組立てしました。
今回は完成したメカボックスに外装を取り付けていきます。
前回作ったメカボックスに、本来ならグリップとモーター、バッテリーだけを取り付けて、動作確認します。
うっかりその工程をすっ飛ばして、ロアレシーバーをいきなり取り付けてしまいました。
もし動作不良とか有れば、またロアレシーバーを取り外して〜とかしないと行けないので、少しめんどくさくなります。
ロアレシーバー左側の内側からこのパーツをはめ込みます。
レシーバー左面を下に向けて(画像では見やすいように左面が上を向いていますが)、レシーバーの内側から↑のパーツを置き、そこにメカボックス を入れ込みます。
セレクターレバーの軸の根元にある四角い凸形を、先ほどメカボックスとロアレシーバーの間に入れたパーツの凹形にはめ込む感じで…
セレクターレバーの軸を、レシーバー左側からメカボックスごと貫通させます。
セレクターレバーを貫通させたら、レバーと反対側から出たレバー軸に、黒い小さなワッシャーを入れ、キャップをします。
キャップ裏の穴の部分には、レバー軸に合わせた切り欠きがあるので、ちゃんと噛み合わせます。
めちゃくちゃ小さいマイナスネジを締めていきます。
ここは精密ドライバーが必要です。
次にグリップを取り付けます。
まずメカボックスから伸びるモーター端子の付いた赤黒のコードを、グリップ上面の前後の穴から通します。
コード自体がクネクネの状態で固くなっていると思いますので、無理に通そうとせず、グリップやメカボックス の角度を変えてみたりしながら、入れ込みます。
コードが通れば、今度はトリガーガード後端のレールに、グリップ前側上端のガイドを沿わせてスライドさせます。
グリップを奥まで差し込んだら、グリップ内部の↑の穴2カ所をネジ止めします。
グリップにモーターを入れます。
G3A4のデフォルトモーターはEG700ですが、ちょっと非力感があるので、万能モーター・EG1000を使います。
モーターのピニオンギアが付いている方をメカボックスの内部に差し込む感じで挿入します。
モーターの前後方向の向きは、モーターのお尻に赤いマーキングがされている方が赤コード側(つまりグリップ前側)です。
グリップ内のコードはモーターとグリップの隙間を這わす感じで逃がします。
コードの先端を、モーターのお尻にある平たい板に接続します。
しっかりと奥まで押し込みます。
グリップの底蓋を閉じます。
グリップを上下逆さまに持って、親指で底板を押さえながら、しっかりとタッピングビスを締めます。
これでグリップの取り付けは完了。
遅まきながら、テストドライブです。
メカボックスの後ろから出ているコードにバッテリーを差し込み、グリップの底蓋の真ん中あたりにあるイモネジに六角レンチを差し込み、セレクターレバーをセミオートの位置でトリガーを引きます。
グリップ底部に刺した六角レンチを90度~180度ずつ回して、その都度トリガーを引いてやると、メカボックスの作動音が変化するのが分かると思います。
主に高音が大きくなったり小さくなったりと変わります。
メカボックスのノイズの原因は主にベベルギアと、モーターのピニオンギアのかみ合う音だそうです。
イモネジを六角レンチで締めたり緩めたりすることで、モーターが微妙に上下に動き、ベベルギアとピニオンギアのかみ合いを微調整できるのです。
この高音ノイズがいちばん小さくなったところで調整完了、六角レンチを抜きます。
今回のようなマルイ純正仕様ですと、最終的には高音ノイズはほとんど聞こえないくらいになると思います。
次にアッパーレシーバーを組み上げていこうと思います。
まずは開いた右側のアッパーレシーバーにチャンバーホールドプレートを取り付けます。
矢印の溝に電源コードを這わせます。
ちなみにヒューズ位置はA4ではハンドガード内でしたが、SASではアッパーフレーム後端になりますので、コードに互換性はありません。
コードを這わせたら、矢印の位置辺りを適当にテープで留めておきます。
バレル基部を取り付けます。
矢印の位置のネジを締めます。
ちなみにこれらのネジは上側2本と下側1本の種類が違います。
上側はΦ3×15mmのタッピングビス、下側はM3×10mmネジになっているので注意です。
コッキングスプリングガイドにボルトスプリングを差し込み、ボルトに入れ込んで、スプリングガイドの後端を矢印のピンの位置に差し込みます。
スプリング前端はボルト裏の↑の位置に当たるように組みます。
ちょっと画像では醜いですが、矢印の位置にある段差がありますので、その段差にボルト前端を引っ掛けます。
フレームを閉じる前に、リアサイトを固定するためのナットが、↑の位置にちゃんと入っているか確認しておいてください。
先ほど取り付けたボルト上側にフレームパーツという名称になってますが、細長いフタ状のパーツを置いて、左側のフレームを閉じてしまいます。
ネジは3ヶ所、フレーム前から、マイナス頭のΦ3×24mm、フレーム中央がΦ3×15mm、フレーム後端部がΦ3×10mmのネジになります。
リアサイトを取り付けます。
リアサイトはこのネジ1本で止まっています。
次はコッキングレバー回りを組み立てます。
コッキングレシーバー(外側になる筒)にコッキングパイプ(内側になる棒)を入れ込みます。
向きは画像のとおり。
その後でコッキングレバーを差し込みます。
ちなみにコッキングレバーはMP5JやR.A.S.とは共通パーツです。
コッキングレバーを差し込んだら、コッキングレシーバーの前方向からネジを締めてコッキングレバーを固定します。
ネジは皿タッピングのΦ3×10mmです。
組み立てたコッキングパイプの中にコッキングスプリングを入れ込み、
組み立て済みのアッパーレシーバー上端にある穴の中に見える、コッキングスプリングガイドがコッキングスプリングの中に入り込むようにして…
アッパーレシーバーとコッキングレシーバーを合体させます。
あるいは合体させる際、先にコッキングスプリングをスプリングガイド側に差し込んでから合体させた方がやりやすいかもです。
ネジを3ヶ所締めます。
いちばん銃口側はナベのM3×16mm、アッパーレシーバー側2本はナベネジのM3×14mmで、こちらは反対側からM3のナットで挟み込んで固定しますので、付け忘れに注意してください。
フロントサイトを取り付けます。
銃口方向から取り付けて、銃右側からイモネジM4×12mmで固定します。
もしフロントサイトが取り付けにくい場合は、↑のネジを気持ち緩めてやると、スポっと入ったりします。
レシーバーカバーを取り付けます。
向きは↑のとおり(フロントサイトがついていませんが、気にしないように)。
レシーバーカバー裏、後方のL字型の突起をアッパーレシーバーに引っ掛けてから取り付け、外側からネジを締めます。
ネジは六角穴付皿M3×8mmになります。
次はマズルを取り付けるわけですが、今回はインナーバレルの延長を予定しています。
純正の208mmインナーバレルであれば、何も考えずにマズルをポン付けするだけでいいのですが、インナーバレルが208mm以上長くなるとマズルの中にストッパーがあり、これが邪魔してインナーバレルが通りません。
今回は280mmのインナーバレルを使う予定なので、内部のストッパーをドリルで削ります。
コイツを削るわけですが、小さいパーツなので、ちゃんとマズルをバイス等で固定するか、ボール盤などを使って、ドリルをマズル内に突っ込んでください。
でなければ、ドリルに指を巻き込んで大けがをする可能性があります。
ドリルサイズは8mmだったような…。
違ってたらすみません。
概ね削れたら、後はリューターか棒ヤスリでひたすら調整します。
途中でインナーバレルを突っ込みつつ、抵抗なく貫通できるようになれば、フロントサイトに取り付けします。
マズルの根元をイモネジM3×5mmで止めます。
銃口側の平たくなっている部分ですが、直接ハイダーを取り付ける時以外は、向きは特に気にする必要はありません。
また今回は延長したインナーバレルを隠す意味でショートサイレンサーを付ける予定ですので、バレルフロントカラー、フラッシュハイダーは取り付けません。
ハンドガードを取り付けます。
ハンドガードを若干前側にずらしてアッパーレシーバーと合わせ、ハンドガードをレシーバー側(後方)にスライドさせて、それぞれの突起を嚙合わせる要領です。
前方の金属製ストパーがカチッとなったらしっかりとはめ込みできています。
次にチャンバー~インナーバレルです。
インナーバレルは280mmを使います。
ホップパッキンの回転留めリブがハマる溝に高粘度グリスを塗りこみます。
リブの位置に合わせてインナーバレルにホップパッキンを被せます。
パッキンを被せたら溝からはみ出たグリスを馴染ませ、さらにパッキンにシリコングリスを塗りこんでいきます。
チャンバーにインナーバレルを差し込んでいきます。
インナーバレルの溝が見えている方が、チャンバーの給弾口と同じ方向に向いているかチェックです。
ホップアームと押しゴムをセットして、銃口に向かって右側からピンを押し込みます。
インナーバレルのストッパーをはめ込みます。
インナーバレルの赤マルの窪みに、ストッパー裏側の出っ張りを合わせるようにします。
ここに水道用のシールテープを挟み込んでもいいかもです。
ホップの強さ調整のダイヤルの溝にシリコングリスを塗りこみます。
ダイヤルがはまる位置にもシリコングリス。
ダイヤルの溝にホップアームの先端の突起を差し込みながら、ダイヤルを取り付けます。
最後にすべてを結合します。
組み立て済みのアッパーレシーバーにチャンバー付きのインナーバレルを入れ込み、その後ろからメカボックス付きのロアレシーバーをスライドさせて入れ込んでいきます。
しっかりとロアレシーバーを入れ込んだら、フレームロックピンを差し込み、反対側から専用のマイナスネジを締めます。
メカボックスストッパーをメカボックスの後ろに入れ込み、メカボックスとM5×10mmのナベネジで結合し、メカボックスからのコネクタとアッパーレシーバーについているコネクタも結合します。
コードは折りたたんでレシーバーの後端に入れ込みます。
この画像ではヒューズがついていませんが、後日取り付けましたので、ご安心を。
レシーバー後端右側の切り欠きに、画像のように伸縮ストック用のストッパーを組み付けます。
伸縮ストック基部をレシーバー後端部にそのまま差し込みます。
画像では銃口が左向きに置いていますが、この向きに置くと、先に右面にはめ込んだストックのストッパーがポロッと外れますので要注意。
左面からストックロックピンを差し込みストックを右面から付属の特ネジM3×6mmで固定します。
ここはあまりよく締めすぎると、ピン側のメスネジの口が変形して最悪ピンが最後まで入らなくなりますので注意です。
指で回していって、回らなくなったところからマイナスドライバーでキュッ、くらいが良いかと思います。
マルイのショートサイレンサーを取り付けて、インナーバレルを隠します。
ようやく形になりました。
画像がピンボケですが、マルイバイオ0.2gで初速83m/sec。
新品箱出しのスプリングなんで、初期縮みのない状態ですので、今後ある程度撃てば、初速は少し下がってきそうな気がします。
ここまで読んでいただいた方、お疲れさまでした。
こんなどうでもいいような長駄文、だれが読むんでしょうね、全く。
ありがとうございました。
次回は、初速の調整と若干の外装カスタムを施していきたいと思います。