【デザートイーグル/ガスブロ】フレーム分解【分解/清掃】
さて今回は、以前ハンマーユニットを修理したマルイ製ガスブロハンドガン「デザートイーグル・クロームステンレスモデル(旧ロット)」の外装カスタム品。
これのフレーム部を、他人様の物ですが
今回は、フレームからスライドとグリップを分離させた状態からスタートです。
スライドとフレームの分離、フレームからのグリップの分離については、こちら↓を参照願います。
2022/01/29
今回のクランケは、超有名なあの方、デザートイーグル(マルイ・旧ロット)さんです。症状はというと、通常の作法どおりガスと弾を入れたマガジンを差して、スライドを引き(ハンマーを起こして)トリガーを引いても、ハンマーが落ちるだけでガスが放出されず、発射もできず、もちろんブローバックもしない、という…
まずは外しやすそうなところから、ということで、マガジンキャッチ付近から外していきます。

フレーム右側の、皿ネジ⊖M2×6をマイナスドライバーで外します。

すると、↑これらのパーツがポロッと外れます。
左から、
・マガジンキャッチボタン
・マガジンキャッチスプリング
・マガジンキャッチ
・皿ネジ⊖M2×6
になります。
マガジンキャッチボタンはカスタム品に交換されています。

次にバレルロック周辺を外していきます。
バレルロックストッパーをフレーム左面から右面に向けて強く最後まで押し込みます。

バレルロックを通常と逆方向、つまり後ろから上方向に回します。

するとバレルロックストッパーとバレルロックストッパースプリングがフレーム左側に抜けます。
このバレルロックストッパーもカスタム品だと思います。

バレルロックをフレーム右面から引き抜きます。

スライドストップシャフトを抜きます。
これは見たら分かるとは思いますが、必ずフレーム右面から左面に向けて打ち出してください。

とりあえず少しだけピンポンチを打ち込んで…

左面のスライドストップをしっかりと押さえながら、シャフトを抜きます。
こうしないと、最悪スライドストップがフレームと引っ掛かり、どちらかが破損する恐れがあるかもです。

シャフトが抜ければ、スライドストップをひねりながらフレームから抜きます。

スライドストップの裏側には、スライドストップスプリングとスライドストップクリップピンが入っていますので紛失に注意です。

シャーシを留めているこのネジ、taナベ⊕3×6(←誤植ではありません)を抜きます。
↑の写真ではネジを抜くタイミングがスライドストップ等を外すタイミングと前後していますが、たぶんどっちでもいいと思います。

バレルシャーシをフレームから抜き出します。

抜き出したバレルシャーシの右側面、トリガースリーブと同軸上に、スライドストップストッパーというC型のクリップが入っていますので、これも紛失に注意です。

スライドストップストッパーとトリガースリーブL=18.4という金色の筒を抜くと、トリガーアッセンが取り外せます。

トリガーとトリガーバーのつなぎ目に、トリガーシャフトというバーが入っていますが、これの両端がEリングというクリップで止められています。
外すには幅が広めのマイナスドライバーで開口部の両端を同時に押し込み、Eリングが少し広がったところで、細めのラジオペンチを開口部両端に当てて押し抜きます。

トリガーシャフトにかかっているEリングを片方を外すと、シャフト自体は取り外せます。

最後にハンマーユニットの取り外し。
スライドと噛みあうレールの後端にあるピンをピンポンチで打ち抜けば、ハンマーユニットは取り外せます。
ハンマーユニットの分解については、こちら↓を参照していただけると分かると思います。
2022/01/29

以上でフレームの分解は終了です。
何かの参考になれば幸いです。
【デザートイーグル/ガスブロ】ハンマーは落ちるけど撃てない【分解/修理】
今回のクランケは、超有名なあの方、デザートイーグル(マルイ・旧ロット)さんです。
症状はというと、通常の作法どおりガスと弾を入れたマガジンを差して、スライドを引き(ハンマーを起こして)トリガーを引いても、ハンマーが落ちるだけでガスが放出されず、発射もできず、もちろんブローバックもしない、というものです。
どうやら、ハンマーの動きに追随するはずのバルブノッカーの動きが悪く、ハンマーを起こしても、バルブノッカーがバルブを叩く位置に移動していないことが分かりました。
ということで、さっそくハンマーユニットの取り出しから始めます。

銃の左面にあるバレルロックストッパーというボタンを押し込みながら…

反対側、右面にあるバレルロックというレバーを銃後方から下方向に1/4弱回転させます。
この時、左側面のボタンを奥まで押し込み過ぎると、バレルロックのレバーがボタンに引っかかり回転しないので、ボタンを押し込んだ後、少し戻す感じで、レバーを回します。

バレルロックを1/4弱回転させると、手動で少しだけ、スライドが前進します。
スライドが前進した部分にある、トリガーバー(①)を矢印の方向に押さえながら、さらにスライドを前進させ(②)、スライドを取り外します。

デザートイーグルの分解は初めてでしたので、念のためグリップも外します。
フリーダムアート製の、なんか高級そうなグリップです。
重い…。
これは↑のマル印の六角ビス1本で固定されているようです。

グリップを取り外してみたところ、グリップシャフトネジ(⊕ M3×67.5)が付いていません。
このグリップは構造的にネジが入らないようになっている感じです。
ネジ無くても大丈夫なんでしょうかね。

次にスライドを取り外した状態でトリガーを軽く引くと

トリガーバーが跳ね上がり、ハンマーユニットから外れます。

スライドレールの後端付近にあるハンマーピンをピンポンチを使って抜きます。
ピンは2.5mmピンのようです。

後は、ハンマーユニットをゴソッと上方向に抜けば、ユニットの取り出し完了です。

ハンマースリーブを抜きます。
ユニット内のピンやスリーブ類は片側から少し押し出すと、後は軽く引っこ抜けます。
このスリーブを外すと、ハンマー(上の矢印部)とハンマースプリング(下の矢印部)が、勢いよく飛び出してくることがありますので、部品の紛失およびケガにご注意です。

上手いこといけば、ハンマー、ハンマーストラット、ハンマースプリングがそろって抜き出せます。

ノッカーロックを押し下げながら(①)、バルブノッカーを引き抜きます(②)。
今回はバルブノッカーの調整が目的ですので、本来はここで分解は終了ですが、ついでなので、ある程度まで分解してみます。

ノッカーロックピンを抜きます。

ノッカーロックスプリングを外します。

シア―スリーブを抜きます。

シア―、シア―スプリングが外れます。

ノッカーロックを外します。

ノッカーリターンプランジャー、ノッカーリターンスプリングが残っていますので、

まとめて手前側に取り外します。

ハンマーユニットの分解完了です。
ハンマーとハンマーストラット、バルブノッカーとノッカーレバーが結合したままですが、ここを外すとピンなどを痛めそうですし、他人様の銃なので、この辺でやめときます。

で、今回の患部。
バルブノッカーのこの部分。
本来、バルブノッカーは、(ノッカーの上部にあるノッカーリターンスプリングによりテンションがかかっているため、)放出バルブの突起部に接触した後、ノッカーの斜めにカットされている部分でバルブの突起部を滑らせ、ノッカー自体がバルブを叩ける位置に移動する仕組みになっています。
デザートイーグルのバルブノッカーの動きを分かりやすくしてみました(なってるのかな)。

マガジンが入っていない、ハンマーを落とした通常時のノッカーの位置は↑(青色)ここです。

マガジンが挿入されると、放出バルブの突起部によって、ノッカーは一旦上方向に押し上げられます

ハンマーが起きれば、連動して↑の画像のような位置に動きます。

拡大すると↑こうなります。
①放出バルブの突起部で一旦押し上げられたバルブノッカーが、
②移動の上限にあるノッカーリターンプランジャー下部と放出バルブの突起部に挟まれ、
③放出バルブ突起部と接触しているバルブノッカーの斜めの部分で滑ってハウジング(ハンマーシャーシ)の中に引っ込み、
④バルブを叩ける位置に落ち着く
という構造です。

最後にトリガーを引いてハンマーが落ちれば、連動してバルブノッカーが放出バルブの突起部を叩き、マガジン上部からガスを放出。
…という流れになります。
ですが、作りが悪かったのか使用による劣化なのか、放出バルブの突起部とノッカーリターンプランジャーの間に挟まって固定される形になって、ノッカーが正しい位置に移動できていなかったのが、撃てない原因のようでした。

ということで、今回はこの角をヤスリで削って丸くし、バルブの突起の上を滑りやすくしてやることで、ノッカーを動きやすくしてやりました。
ちなみに加工済みのノッカーの写真は取り忘れという…
上記の角部をヤスリで丸くし、さらにノッカーの斜めの面のバリを軽く取って平滑にしてやることで、しっかりと発射・ブローバック共に動作するようになりました。
天下のマルイ様でもこのようなトラブルが発生することがあるんですね。
まあ、大量生産品なので仕方のないことかもしれませんけどね~。