MP5 RAS 分解修理
久しぶりの電動ガン分解ネタでございます。
ゲーム中、メンバーのMP5 RASが撃てなくなったとのことで、預かってきました。

症状としては、ゲーム中「ガリッ」と音がしてその後トリガーを引いてもウンともスンとも言わなくなったとのこと。
ヒューズをチェックするも切れてる様子もなし。
「ガリッ」と音がしたということだから、ギアの破損かな?とは思うけど、トリガーを引いてもモーターが起動する感触もなし。
なんだろなーと思いながら、帰宅して分解してみました。
MP5系の分解はめんどくさいです。
でもほかならぬメンバーのためですので、頑張ります('ω')ノ
まずはRASハンドガードを取り外し。
これはバッテリーを入れる際に開ける場所なので、ユーザーならだれでも知ってます。
フロントサイト下のピンを抜いて下にずらした後、前方に引き抜きます。



次はアウターバレル、コッキングチューブなど、銃のフロント部分をごそっと引き抜きます。
その前に、アウターバレルに電源コードを共締めしているタイラップをはさみかニッパーで切り落とします。
それとヒューズボックスを留めているケースを外しておきます。


ヒューズは切れていません。
そしてバレル基部の左面にある〇印のネジ(銅色のネジ)を外していきます。

裏にナットがあるので、脱落紛失に注意です。
あと、HOP調整のレバーも、裏側のゴムリングを外してから抜き取ります。

これでフロント部分が外れます。

次はストックの分離です。
ストック基部の下側右面のネジを外すと、左側からピンが抜けます。


これでストックが外れます。

次はボディ部の分解に入ります。
ロアレシーバーの分離です。
まず、モーターを外します。
グリップ底の2本のネジを外すと、ふたが外れます。

その時、丸いプレートが出てきますので、これは無くさないように注意してください。
もしグリップ底のふたを外した時、丸いプレートが見当たらなくても、その時はおそらくモーターとの隙間に落ち込んで、モーターに引っ付いています。
落ち着いて探してください。

グリップ底のふたを開くと、モーターのお尻が見えます。
コードが2本ついていますので、引き抜きます。
そのままモーターを取り外します。
モーターを外した後にグリップの内部、いちばん奥に見えるネジ2本を外しておきます。

セレクターレバーを外します。
左面のセレクターの下側に小さいプラスねじがあります。

セレクターをセミオートの位置にして、このネジを抜き取ります。(この位置がドライバーを回しやすいと言うだけで、他に意味はありません)

これでセレクターが左面と右面に分離できます。
後は、トリガーガードの前にあるピンを右面のネジを外したのちに左面から引き抜きます。

この状態でロアレシーバーが分離できます。
分離途中、グリップ内でコードが引っかかることがあるので、無理やり外さず、コードを伸ばしながら無理のない状態で引き抜いてください。
また、ロアレシーバーの内側、セレクターの位置にプラスチックのプレートが入っています。


これがロアレシーバー分離時にポロッっと落ちてきますので、紛失注意です。
次はアッパーレシーバーの分解です。
レシーバートップのチープなダットサイトを外します。

デフォルトで付いているレイルはマルイオリジナル。

四隅の六角ネジを外すと、3つのパーツに分離します。

次にリアサイトを外します。
上面の大きなネジを外します。

これだけでサイトはスポッと外れます。
そしてレシーバー左面の〇印のネジ3本を外せば、アッパーレシーバーは右面左面にモナカ状に分解できます。

自分の銃であれば、マイナスドライバーでコジてガバっと開けるのですが、他人の銃なので、手でちょっとずつ開きます。

これで、右面レシーバーにチャンバー部、メカボックスが載った状態まで分解できました。
今回はチャンバーには触りませんので、メカボックスの後方のコネクターを外し、

メカボックス後部を少し浮かせながら、ノズル先端をチャンバー部から引き抜く感じでメカボックスが取り外せます。

さてマルイの純正、未分解のメカボックスですが、加速シリンダーのホールからグリスが出てきています。

なんか汚い。
これをふき取り分解です。
シリンダーのホールを見ても分かるように、ピストンが後退位置で止まっています。

これを前進させます。
モーターが入る穴から中をのぞくと、ベベルギアに引っかかる逆転防止ラッチが見えます。


この逆転防止ラッチを細いペンチか何かで引っ張ります。
すると内部のギアが逆転してピストンがいちばん前の位置で止まります。
この作業をしておかないと、メカボックスを開けたときにギア類が吹き飛びます。
では分解作業です(ピストンが後退したままになっているのは気のせいということで(笑))。
メカボックス周囲のプラスねじと、トルクスねじを外します。

マルイ純正メカボックスは10Tのトルクスレンチが必要です。

そして、細いドライバーか何かをスプリング後部の穴に突っ込み、内部のスプリングが跳ね上がるのを押さえながら、メカボックスを開きます。
開けば、もう片方の手でシリンダーを押さえながら、スプリングガイド辺りを持って、スプリングのお尻を伸ばしてやります。
これでようやく両手を離せます。
さて、ギアのチェック。


あれ?
特に破損しているギアはなさそうです。
スパーギア、セクターギア、ベベルギア、ピストンラックギア、全部大丈夫そうです。
となるとなんでだろう?
コードの断線だろうか?
一度モーターとバッテリーをつないで、動作確認。

この状態でトリガーを引いて(スイッチをつなげて)、モーターが回る様子を見てみることにしました。(つないだモーターがSIG551用になってるのはご愛嬌)
トリガーを引きます。
モーターが回りません。
もうちょっと深くトリガーを引きます。
ぎゅっとトリガーを引いたところで、元気よくモーターが回り始めました。
ひょっとして、スイッチ焼け?と思いスイッチを見ると…

スイッチはほとんど焼けていない代わりに、何かのグリスがべったり!


これが原因で通電不良となり、トリガーを引いても撃てなかったんですねー。
スイッチを外して綿棒などでグリスを綺麗に落とし、最後にパーツクリーナーで油分を完全に取り除き、ちょっと焼けた部分を削り落として再度組み込み、動作チェック。
全然問題なくモーターは回りました。
後は逆巡で組みなおし、グリップ底部の六角ネジでモーターの位置調整までして、完璧に元どおり。
今回のケースは、スイッチに何かのグリスがべっとりついていた事が原因の通電不良。
マルイ製の電動ガンで、使用頻度が月一回、使用期間が1年弱のものとしてはこれはないんじゃないの?という感じのトラブルでした。
ある意味、クレームものの故障です。
こういうこともあるんですね。
ゲーム中、メンバーのMP5 RASが撃てなくなったとのことで、預かってきました。

症状としては、ゲーム中「ガリッ」と音がしてその後トリガーを引いてもウンともスンとも言わなくなったとのこと。
ヒューズをチェックするも切れてる様子もなし。
「ガリッ」と音がしたということだから、ギアの破損かな?とは思うけど、トリガーを引いてもモーターが起動する感触もなし。
なんだろなーと思いながら、帰宅して分解してみました。
MP5系の分解はめんどくさいです。
でもほかならぬメンバーのためですので、頑張ります('ω')ノ
まずはRASハンドガードを取り外し。
これはバッテリーを入れる際に開ける場所なので、ユーザーならだれでも知ってます。
フロントサイト下のピンを抜いて下にずらした後、前方に引き抜きます。



次はアウターバレル、コッキングチューブなど、銃のフロント部分をごそっと引き抜きます。
その前に、アウターバレルに電源コードを共締めしているタイラップをはさみかニッパーで切り落とします。
それとヒューズボックスを留めているケースを外しておきます。


ヒューズは切れていません。
そしてバレル基部の左面にある〇印のネジ(銅色のネジ)を外していきます。

裏にナットがあるので、脱落紛失に注意です。
あと、HOP調整のレバーも、裏側のゴムリングを外してから抜き取ります。

これでフロント部分が外れます。

次はストックの分離です。
ストック基部の下側右面のネジを外すと、左側からピンが抜けます。


これでストックが外れます。

次はボディ部の分解に入ります。
ロアレシーバーの分離です。
まず、モーターを外します。
グリップ底の2本のネジを外すと、ふたが外れます。

その時、丸いプレートが出てきますので、これは無くさないように注意してください。
もしグリップ底のふたを外した時、丸いプレートが見当たらなくても、その時はおそらくモーターとの隙間に落ち込んで、モーターに引っ付いています。
落ち着いて探してください。

グリップ底のふたを開くと、モーターのお尻が見えます。
コードが2本ついていますので、引き抜きます。
そのままモーターを取り外します。
モーターを外した後にグリップの内部、いちばん奥に見えるネジ2本を外しておきます。

セレクターレバーを外します。
左面のセレクターの下側に小さいプラスねじがあります。

セレクターをセミオートの位置にして、このネジを抜き取ります。(この位置がドライバーを回しやすいと言うだけで、他に意味はありません)

これでセレクターが左面と右面に分離できます。
後は、トリガーガードの前にあるピンを右面のネジを外したのちに左面から引き抜きます。

この状態でロアレシーバーが分離できます。
分離途中、グリップ内でコードが引っかかることがあるので、無理やり外さず、コードを伸ばしながら無理のない状態で引き抜いてください。
また、ロアレシーバーの内側、セレクターの位置にプラスチックのプレートが入っています。


これがロアレシーバー分離時にポロッっと落ちてきますので、紛失注意です。
次はアッパーレシーバーの分解です。
レシーバートップのチープなダットサイトを外します。

デフォルトで付いているレイルはマルイオリジナル。

四隅の六角ネジを外すと、3つのパーツに分離します。

次にリアサイトを外します。
上面の大きなネジを外します。

これだけでサイトはスポッと外れます。
そしてレシーバー左面の〇印のネジ3本を外せば、アッパーレシーバーは右面左面にモナカ状に分解できます。

自分の銃であれば、マイナスドライバーでコジてガバっと開けるのですが、他人の銃なので、手でちょっとずつ開きます。

これで、右面レシーバーにチャンバー部、メカボックスが載った状態まで分解できました。
今回はチャンバーには触りませんので、メカボックスの後方のコネクターを外し、

メカボックス後部を少し浮かせながら、ノズル先端をチャンバー部から引き抜く感じでメカボックスが取り外せます。

さてマルイの純正、未分解のメカボックスですが、加速シリンダーのホールからグリスが出てきています。

なんか汚い。
これをふき取り分解です。
シリンダーのホールを見ても分かるように、ピストンが後退位置で止まっています。

これを前進させます。
モーターが入る穴から中をのぞくと、ベベルギアに引っかかる逆転防止ラッチが見えます。


この逆転防止ラッチを細いペンチか何かで引っ張ります。
すると内部のギアが逆転してピストンがいちばん前の位置で止まります。
この作業をしておかないと、メカボックスを開けたときにギア類が吹き飛びます。
では分解作業です(ピストンが後退したままになっているのは気のせいということで(笑))。
メカボックス周囲のプラスねじと、トルクスねじを外します。

マルイ純正メカボックスは10Tのトルクスレンチが必要です。

そして、細いドライバーか何かをスプリング後部の穴に突っ込み、内部のスプリングが跳ね上がるのを押さえながら、メカボックスを開きます。
開けば、もう片方の手でシリンダーを押さえながら、スプリングガイド辺りを持って、スプリングのお尻を伸ばしてやります。
これでようやく両手を離せます。
さて、ギアのチェック。


あれ?
特に破損しているギアはなさそうです。
スパーギア、セクターギア、ベベルギア、ピストンラックギア、全部大丈夫そうです。
となるとなんでだろう?
コードの断線だろうか?
一度モーターとバッテリーをつないで、動作確認。

この状態でトリガーを引いて(スイッチをつなげて)、モーターが回る様子を見てみることにしました。(つないだモーターがSIG551用になってるのはご愛嬌)
トリガーを引きます。
モーターが回りません。
もうちょっと深くトリガーを引きます。
ぎゅっとトリガーを引いたところで、元気よくモーターが回り始めました。
ひょっとして、スイッチ焼け?と思いスイッチを見ると…

スイッチはほとんど焼けていない代わりに、何かのグリスがべったり!


これが原因で通電不良となり、トリガーを引いても撃てなかったんですねー。
スイッチを外して綿棒などでグリスを綺麗に落とし、最後にパーツクリーナーで油分を完全に取り除き、ちょっと焼けた部分を削り落として再度組み込み、動作チェック。
全然問題なくモーターは回りました。
後は逆巡で組みなおし、グリップ底部の六角ネジでモーターの位置調整までして、完璧に元どおり。
今回のケースは、スイッチに何かのグリスがべっとりついていた事が原因の通電不良。
マルイ製の電動ガンで、使用頻度が月一回、使用期間が1年弱のものとしてはこれはないんじゃないの?という感じのトラブルでした。
ある意味、クレームものの故障です。
こういうこともあるんですね。
今さらながらになりますが、コメントありがとうございます。
このようなチンケなブログにお越しいただいて本当に感謝しています。
故あって、当ブログは半年以上の長期放置をしてしまいまして、コメントいただいたにも関わらず、4ヶ月もスルーするという大変失礼なことをしてしまいました。
平身低頭でお詫び申し上げます。
今後もネタが拾えれば、分かりやすい解説を心がけて記事作成に努めようと思っていますので、これに懲りず、どうかご愛読よろしくお願いいたします。