G36K メカボックス取り出し

この間MP5 RASの治療をした知人から、今度は「知り合いからもらったG36を直して欲しい」との依頼を受けました。

G36K メカボックス取り出し

症状はマガジンを挿さずに空撃ちしたらちゃんと撃てるのに、マガジンを挿すとウンともスンとも言わないとのこと。

ノズル周りにBB弾でも詰まってるんじゃないかなと思って、マガジンハウジングの中を覗き込んでみたら、特に詰まってる様子もなさそう。

その代わりに見つけたのが、ハウジング奥に見える配線。

マガジンを抜き挿しして動作に影響のあるものって言ったら、おそらくこれかな?ということで、マガジンを挿さずにこの配線を指で押し込んでトリガーを引いてみると、案の定ウンともスンとも言いません。

おそらく電気的な接触不良?

スイッチの半田が外れたか、コードの断線か。

半田外れなら修理できるけど、配線の在庫がないから、もし断線なら放置だな…( ̄ー ̄)ニヤリ

とか思いながらとりあえず分解してみました。


始めて触るG36系。

まずはクランケの写真。

G36K メカボックス取り出し
いつもどおり、行き当たりばったりで作業していきます。

G36K メカボックス取り出し
G36Kとのことですが、ストック(長さ調節のストッパーがなくなっています)がG&P?のスナイパータイプに、それと…

G36K メカボックス取り出し
キャリングハンドルがC型(社外品?)に交換されています。

G36K メカボックス取り出し
セレクターの表記を見て、ああ、K型なんだ、と。

G36K メカボックス取り出し
マガジンはゼンマイ式の多弾タイプ。

ゼンマイを巻いてマガジンを差し、再度外すとマガジンハウジング内から弾が数発こぼれてきます。

なので、マガジンの弾上がりは問題なさそうです。

G36K メカボックス取り出し
ハウジング内の後端、メカボックスの隅っこあたりに配線が見えます。

コイツを押さえると通電しない模様。



G36K メカボックス取り出し
ということで最初はこのあたりから外していきたいと思います。

G36K メカボックス取り出し
マガジンハウジング。

ピンを外して後ろ側を下から前にクルッと回すと外れます。

マガジンキャッチレバーが引っかかるので、押し込みながら外します。

G36K メカボックス取り出し
ハンドガード中央上側のピンを外します。

G36K メカボックス取り出し
ハンドガードが前方にスライドできますのでそのまま抜き取ります。

G36K メカボックス取り出し
バッテリーを外した後、今回はメカボックスを抜き出すので、アウターバレルに配線を止めている結束バンドを切ります。

G36K メカボックス取り出し
この2本のネジを抜きます。

G36K メカボックス取り出し
反対側にネジ受けのナットがありますので、なくさないように注意です。

G36K メカボックス取り出し
アウターバレル部を前方に引き抜くと、インナーバレル~チャンバー部がごっそりと抜けます。

G36K メカボックス取り出し
(写真ではすでに抜いてしまっていますが)ノズル横の端っこに見える黒いネジを抜きます。

このネジを抜くとコッキングハンドルやダストカバーと、リコイルユニットの連結が外れます。

G36K メカボックス取り出し
次にストックを折り曲げると、ストック基部に付いているこのネジを外します。

ストック基部を貫通して、メカボックスを固定するネジ…かな。

G36K メカボックス取り出し
ロアフレームをグリップ後端を軸に、前側から下方向に回していきます。

G36K メカボックス取り出し
セレクター周りが抜けると、ロアフレームのお尻側が引き抜けます。

G36K メカボックス取り出し
配線をアッパーフレームの中から抜き出します。

G36K メカボックス取り出し
これでアッパーフレームとロアフレームの分離が完了です。

G36K メカボックス取り出し
ボルトキャッチボタン(?)の上側のピンを抜きます。

G36K メカボックス取り出し
グリップ底の真ん中あたりにある、モーターホルダーと連結しているネジを外します。

ちなみにこのクランケは最初からこのネジがありませんでした(笑)

M4×12mmの皿ネジですが、在庫があったので組み付け時に着けときました。

G36K メカボックス取り出し
セレクターをEの位置にして、メカボックスとロアフレームの間にあるパーツの切り欠きを上向きにします。

G36K メカボックス取り出し
トリガーを引きながら、ロアフレームをグリップエンド方向に引き抜くと、ロアフレームを外せます。

G36K メカボックス取り出し
メカボックスの取り出し完了です(写真ではリコイルユニットも中途半端に外してしまっていますが、気にしない)。



G36K メカボックス取り出し
今回はメカボックス前部から出ている配線が問題みたいだったので、とりあえず

G36K メカボックス取り出し
このネジと…

G36K メカボックス取り出し
裏側のこのネジを外して、配線を押さえているパーツを外してみます。

G36K メカボックス取り出し
この状態でバッテリーを取り付けて、問題の配線部分をいろいろな方向に押したり曲げたりして、撃てなくなるポイントを探します。

しかし…どれだけ曲げても伸ばしても押しても引いても、全然撃てるし!

ちなみにスイッチ側の配線を軽く引いてみても、スイッチの金具が一緒に動くんで、たぶん半田外れではなさそうです。

撃てなくなってたいちばんの原因は断線だと思ったんですが、これだけやって全然撃てるんで、配線の引き直しをする気力が萎えてしまいました。

ちなみに、いちばん最後に外した金属のパーツを戻してもちゃんと撃てる。

ええやん、ちゃんと撃てるやん

ということでそそくさと復元し、試射→弾速測定とこなして、「一応、マガジン挿しても撃てるようになったよ~」と連絡を入れ、とりあえずはこれで終わりということにしました。

G36K メカボックス取り出し
初速はだいたい88m/sec前後、次世代機としては若干低いような気もします(あ、HOPを確認するのを忘れた)。

サイクルは13発/sec。




臭いものに蓋をする的な方法論で、根本的な解決には全く至ってはないんですが、

「まぁ、次同じ症状が出たら、メカボ開けて配線の引き直しでもなんでもするから、とりあえずは様子をみてね」

って感じで、今回はお返しすることにしました。

S君、ごめんなさい。
















同じカテゴリー(長物・ライフル)の記事

2019年03月29日 Posted by ジャージお父さん  at 19:34 │Comments(0)長物・ライフルG36K

<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。