CYMA製 MP5 その7 シム調整からの…

シム調整、と言っても人それぞれの理論があって、自分も「このやり方がいいんじゃないかな」的な方法はあるんですが、今回はそれとは違う方法で試してみました。

このメカボックスは3つすべてのギアを、シムを入れずに仮組してメカボを閉じ、下側のネジを3か所しめて、隙間から指で回してみると、回転がものすごく渋いのです。

その状態でメカボの外側から各ギアの軸を軽く押してみると、

・べベル→結構動く

・スパー→少し動く

・セクター→微動だにしない

ってな感じでセクターがボトルネックになってるようです。




…困りました。

シムを入れずにすでにセクターがキツい…。

そこで自分がとった力技作戦とは…。



矢印のセクター用の軸受けをいったん外して、メカボの軸受け穴の外径を変えずに、内側の角をすり鉢状にする、でした。

つまり



軸受のメカボ内側との接触面が斜めになっているのに対して、メカボ側は平らになっていますので、その平らな部分をこのように…



ドリルで削って斜めにして、軸受をさらに奥へ押し込み、メカボ内壁とセクターギアとの間に、無理やり隙間を作ってしまおう!という力技です。

径の大きいドリルでメカボ内側からできるだけまっすぐグリグリします。

すると、こんな感じになりました↓



分かりにくいですねぇ。

でもこれだけのことで、軸受をかなり押し込むことができました。

ギア軸に対して垂直に押し込めているかは謎ですが(+_+)



左右のセクター用の軸受穴を両方グリグリしました。

で、軸受を入れて、シム調整。

セクターの軸に余裕ができたとは言え、通常よりははるかに狭い感じなので、今回はまず、スパーを極力低くして(最終的にはスパー下はシム無しになりました)、セクター下に0.2でスパーとのクリアランスをできる限りギリギリに。

それから、「少し動くスパー」にはちょっと少なめ、「結構動く」べベルにはちょっと多めの(と言っても0.1単位ですが)シムを入れて、メカボを閉め、ネジを閉め、シリンダーの隙間からセクターを回して回り方を見ながらスパー、べベルに使うシムの最大厚みを調べます。

スムーズに回る最大厚みを見つけたら、後はベベルとモーターのピニオンギアとの調整だけです。

メカボにスイッチ、セレクタープレート、トリガー、コードを組み、ロアレシーバーに入れ込んで、モーターを入れふたを閉めて、その後セレクターをレシーバーの両側から組みつけます。

その時、レシーバーの左内側に丸っこい直径1センチくらいの、セレクター基部パーツを入れるのを忘れないようにしてください(でないと不便な目に遭います)。

メカボックスの後ろから出ているコードにバッテリーをつないで、トリガーを引きます。

ギャ~~ッという高音で大きい音がしたら、たぶんそれはうまくいってません。

グリップ底の芋ネジを回してモーターを奥にやったり、手前にやったりして音が一番小さくなる場所を探ってください。

自分の場合、どれだけ芋ネジを回しても、ギャ~~~ッという音が消えなくて何回もメカボックスを開けてはべベルのシムを足したり減らしたり。

何度も開け閉めして、ようやく、落ち着いたガラガラ~~っという音になりました。

本来であれば、ここでギアの慣らしとかいって、バッテリー1本分とか回すんでしょうが、作業の手が止まるのが嫌だったので、あえてしませんでした。



余談…

ちなみに、この作業で、モーターを入れたり出したりを相当しました。

このMP5の分解当初に「モーターのピニオンギアがどこかに引っかかってそれを無理やり抜きました」的なことを書いたのですが、やはり、その時と同様にモーターが素直に抜けません。

で、よくよく見てみると、メカボックスのピニオンギアが入る穴の径が、ピニオンの一番広い部分よりも微妙に小さい。



元々入っていたCYMA製の机モーターとピニオンを比べてみると、こんな感じ↓。



明らかにM120のほうが(というか、M120のピニオンはマルイ製に替えてるので「マルイ製のほうが」というべきか…)傘が広い。

で、得意のてきとー削り。



メカボの中にコードやその他パーツが入ったままですが、ドリルで穴を広げ、かつ形を整えます(もちろん後でパーツ類は洗浄します)。

これで、モーターのスムーズな出し入れができるようになりました。



  


2012年11月21日 Posted by ジャージお父さん  at 23:57Comments(0)MP5

CYMA製 MP5 その6 メカボックス分解

さらに続きます。

前回ではレシーバーからインナーバレル&メカボックス等を外すところまで書きました。

今回はメカボックスの分解をしていこうと思います。



CYMA CM.027のメカボックスです。



なんかネジロック剤が汚いなぁ。

ビスもなんか精度悪そう(あくまで見た感じ)。

マルイさんと違ってすべてのビスがプラスネジ。

これをすべて外して、メカボックスを開きます。

タペットプレートが透明だったり、スプリングガイドがver3的な感じだったりしてますが
ほとんどマルイver2と同型です。

で、ピストンを見てちょっとびっくり。

ピストンヘッドに後方吸気用の穴が、デフォルトで開けられています。

そして、ピストンとピストンヘッドの間に、ナイロン製っぽい襟巻が巻かれています。

気密とりの関係でしょうか。

よくわからない感じです。



で、メカボックス全体を見てみると、中華特有の緑グリスが全くありません。

ピストンのラックギアにも傷なし。

パーツをすべて外して、洗浄します。



軸受はマルイノーマルと同じでプラ製。

今回は、事前にギアを削ったマルイ純正のセクターを組み込んで、若干高回転をと思ってるので、とりあえずプラ製軸受は廃棄。

ついていたシムもすべて廃棄。

システマのメタル軸受を入れます。

以前CAR-15で使ったライラックスのメタルが感じよかったんですが、今回は若干安いシステマ製でチャレンジです。



接着剤で軸受を固定して、ギアを仮組。

セクターだけをマルイ加工にして、後は元々のCYMA製ギアを組みます。

指で回します。

…一周まわりきりませんでした。

原因はマルイギアの精度は良いはずなので、ではCYMAのスパーかべベルのどちらかです。




べベルを外して、スパーとセクターだけにして回します。

…途中で止まりました。

CYMA製スパー、ダメそうです。

スパーを手持ちのマルイ製スパーに変えます。

で、スパーとセクターで回すとものすごくスムーズに回る。

次にCYMA製べベルとマルイ製スパー。

…回らない。

べベルもCYMA製はダメそうです。

できればべベルはCYMA製を使いたかった…。

逆転防止歯がCYMA製は6枚、自分の持っているマルイ製は2枚なので…。



結局ギアはすべてマルイ製に入れ替えとなりました(泣)

たぶんこのMP5は、これだけギアの噛み合わせが悪くて回らないギアを、モーターのトルクとプラ軸受で回していたことを考えれば、結構なサイクルが出そうな気がします。




今回はここまで。

今回は撮ったはずの写真のデータが見つからず、字ばっかりの内容になってしまいました。

これからはデータ管理をしっかりとしないとあかんな、と反省しました。


次回はシム調整からしていきたいと思います。





  


2012年11月13日 Posted by ジャージお父さん  at 01:37Comments(2)MP5

CYMA製 MP5 その5 分解続き

中華MP5の分解編の続きです。

「分解開始編」では、モーターを取り出すところまで書きました。



モーターのピニオンギアです。

このMP5に元々入っていた中華の机モーターはサイクルが10発/secを切る遅さだったので、以前、余っていたマルイ製EG700に交換していました。

ピニオンギアも当然マルイ製。
精度も硬度もいいはずなのに、なんか変な削れ方をしているような気がします(この写真からは分かりにくいですが)。

何かメカボックス内に問題を抱えていそうな感じです。



気を取り直して分解を続けます。

ロアレシーバーの左側にあるセミ・フルセレクターの側面に小さいネジがあります。

これを外し、セレクターを取ります。

すると右側(アンビ側)のセレクターも取れます。(写真はロアレシーバーを外した後に取ってしまいました(-_-;))




で、次にグリップ内のいちばん奥にあるビスを2本抜きます。

マガジンキャッチレバーのビスを外し、ピンをぬきます。

これでロアレシーバーが外れます。



次にアッパーレシーバーをはずしにかかります。

アッパーレシーバーはメカボックスと同方向、つまり銃本体を縦に割る形で、左右に分かれるモナカ構造です。

↓の画像の①のビス、②のマガジンキャッチの裏側(銃の右側)にあるビス、そして



↓の画像の銃後方上側にある③のビス、そして銃の上に乗っているリアサイトを上から押さえているビス、これだけ外せば…



たぶん、↓画像のように、半分からパカッと割れて…



たぶんこうなります。↓



で、↑画像の①・②のビスを外しホップアップのレバーを外したのちに、③・④のビスを抜き…

これでおそらくメカボックス~チャンバー部とアッパーフレームが完全に分離するかと思います。



ちなみにメカボックスの右側はこうです。



なんかわざわざ後ろから配線を出して、メカボックスのシリンダーの横を通して、セロテープで止めています。

マルイ製もこんなんだろうか?

とりあえず、今日はここまで。

失礼します<(_ _)>。




※訂正 2012/11/08

上記の説明の中で、「↑画像の①・②のビスを外しホップアップのレバーを外したのちに、③・④のビスを抜き…」とありますが、実は後で分解した自分のバレル基部を確認したところ、①と②のホップのビスはついたままでした(-_-;)

なので、③と④のビスだけでバレル&メカボからレシーバーは外れると思われます(+_+)  


2012年11月06日 Posted by ジャージお父さん  at 22:52Comments(0)MP5

CYMA製 MP5 その4 分解開始

全く関係ないですが。

しかもネタ的に古いですが。

五更瑠璃(黒猫)、可愛くないですか?

痛いくらい厨ニなところがまたいいですね。

くわえて家庭環境とのギャップが萌えます。



まあ、よくある設定の話とキャラですが。




さて、今回からようやくCYMA製MP5の分解に入っていきます。

まず、ハンドガードをとります。

この部分はバッテリーの出し入れでだれでも必ず付け外しするので、説明は不要ですね。

ハンドガードを取り外せば、黒いつつのコッキングチューブと金色のインナーバレルが残ります。

そのうちのコッキングチューブを取り外します。



上記の①、③のネジおよび②のホップ調整レバーあたりを抜くとインナーバレルを残してコッキングチューブがなんとなく抜けます。

※ホップ調整レバーを抜くとき、背面のゴムパッキンをなくさないように。



で、次にスライドストックあたりをはずしたらいいのかな。

ストックを縮めて、基部のピンを抜きます。

ピンは片側がネジで、そのネジを抜くと反対側に押し出せるようになってるはずです。

ピンの直径に合うマイナスドライバー等を当てて、マイナスドライバーのお尻を軽く叩いてあげると、たぶんすんなり出てきます。



これでストックの基部が動くようになり、ストックと一緒に後方に引っ張れると思います。

そのまま後方に引っ張ると、途中で何かに引っかかります。

ストックを任意の長さで固定する小さい金具です。

ストック自体は軽く広げながら後方へ引っ張るとそのままとれるので、その時にフレーム右側(ストックの伸縮部の内側)からポロっと落ちてくる金具をなくさないようにしてください。



つぎは、モーターとかどうでしょうか。

銃を裏返してグリップの底を見ると、前後にネジがあります。

これを底板を軽く押さえながらはずします。



底板をはずしたら、モーターのエンド部分が見えます。

赤と黒のコードが付いていますが、赤がプラス、黒がマイナス。

モーターのどちらの端子についていたかをしっかり覚えておきます。

で端子からコードをとります。

指で取りにくい場合は、(あまり良くないかもしれませんが)グリップの淵を支点にして、細いマイナスドライバー等ですくい上げるようにすると取りやすいかもです。

コードが取れれば、普通はひっくり返すか、エンド部分を引っ張るとモーターが取り出せます。



が、自分のはなかなか取り出せません。

どこかに引っかかってるようです。

最終的に、力技で取り外してしまいました(+_+)



とりあえず、本日はここまでです。

五更瑠璃を描いてて時間がなくなりました(-_-;)

なんか今回はえらく上から目線な内容のような気がします。

…が、眠たくてあまり判断できません。

後日内容の変更があるかもしれませんが、あしからず、その時はご容赦ください<(_ _)>




  

2012年10月26日 Posted by ジャージお父さん  at 02:39Comments(3)MP5

CYMA製 MP5 その3 セクカ

セクターギアをカットしてみます。

使う道具はこれ。



用途が違う気もしますが、うちで金属を加工できる工具は、これと棒ヤスリくらいです。

とりあえず、危険なにおいもぷんぷんしますが、これでチャレンジしてみます。



…結論。

グラインダーは電動ガンのギアみたいな細かいパーツを切削する道具ではないことが判明しました(@_@;)。

危ない危ない。

分かっていたことですが…。

当初、セクターギアの歯数3枚落としくらいで…と思っていたのですが、1枚ごとに削っていくのが難しくて、気がつけば5枚落としてました。



で、よくいわれてることなんですが、セクターギアの前側(ピストン引き始め時)を落とすか、後ろ側(ピストン解放時)を落とすか。

自分の浅はかな考えでは、給弾開始(セクターチップの位置等)のタイミングの関係で後ろ側を落とすのが正解じゃないかなと思うのですが、名立たるチューナーさん方でも前を落とす方、後ろを落とす方さまざまおられるようです。

今回はノーマルセクターを使用しています。

ノーマルはセクターの最後の解放ギアが、たぶん耐久性を持たすためにちょっと大きく(太く?)なっています。

この部分を削りたくなかったので、後ろ側を落とすのが正解じゃないかとか言いつつ、前側を落としました(-_-;)。





こんなカンジでいいのかな?

結構きれいにできたんじゃないでしょうか?



…あ、でもセクターギアの最後の大きい歯を残したままだと、ピストンラックギアと合わないですよねΣ(゜ロ゜;

こりゃ、失敗しましたわ(´Д`)  


2012年10月23日 Posted by ジャージお父さん  at 22:05Comments(0)MP5